お正月に高齢者がもちをのどに詰まらせる事故が毎年、相次ぐ。
食品による窒息死亡事故は年々増えていて、専門家は食材の危険性を認識してと呼び掛けている。
厚生労働省によると、不慮の窒息による死者は増加傾向にあり、約半数は食品が原因とされている。食品による窒息事故の8割以上が65歳以上の高齢者。原因はもちが1位だがパンや米飯なども多かった。もちはロに入った後、温度が下がり付着性が増す。ご飯も、おにぎりやすしにして固めると付着性が増しリスクが高まる。食材にどのような危険があるのか認識することが大切だろう。
窒息予防のポイントは、食べることに集中すること。
口に入れる食材の量を少なくし、細かくかみつぶし、何度もかんで唾液とよく混ぜる。飲み込んでから次の食材を口に入れる。食べながらのおしゃべりは、息継ぎで食材が気管に吸い込まれることがあり危険だ。
もちは日本の伝統的食文化であり、一概に食べるなとは言えないが、粘りが少なくかみ切りやすい「介護用もち」の利用を考えることもひとつの選択肢となるでしょう。かみ切りやすい代用もちもある。
無理は禁物だが、食べる楽しみはとても大切。隠し包丁を入れるなどちょっとした工夫で、食材のリスクは減らせる。例えば、たくあんは、約8ミリの厚さにして格子状に細かく切り込みを入れると食べやすくなる。
但し、どんな食べ物にも窒息のリスクはある。お年寄りが食事をしているときは、必ず一緒に食べるか、見守ることが家族の役目だろう。
東京消防庁はホームページなどで、物を詰まらせた人がせきもできずに窒息している場合、背部叩打法の実施を勧めている。
