お茶の道具に、茶筒、菓子切り、茶たくの3種類の道具があります。上手に組み合わせながら、自分らしいお茶の時間を楽しんみたいですね。
〈茶筒〉
昔、茶筒のふたを開けると、スポンと音がしたものです。しかし最近では、気持ちのよい音が出る缶製の茶筒が少なくなった、と思われる方も多いのではないでしょうか。
缶製の茶筒に代わって、紙袋に入った、お茶が普及しているせいもありますが、昔ながらのスポンという音を求めて、ぜひ缶製の茶筒を使ってみることをお勧めしたいと思います。中でもスズ製のものは精巧で、さびにくく、食品などの保存には、とても優れています。
かつては、日本でも中国でも、スズ製の茶筒が使用されていました。青みを帯びた光沢と重量感のあるスズ製品には、茶器や杯などもあります。スズには水を浄化する作用があるといわれているので、お茶やお酒も、より一層味わい深くなることでしょう。
〈菓子切り〉
黒文字の菓子切りは、料理店での食事の後に、よく、水菓子などに付いてきます。
若い女性から、「黒文字というのは何ですか」と質問がありました。
そこで、黒文字というのはクスノキ科の低木で、樹皮に黒い模様があるので、そう呼ばれるのですよ、と説明したのですが、茶道でも習わない限りご存じの方も少ないことでしょう。
和菓子用の菓子切りには、黒文字をはじめとした塗り物、竹や木の削り物、陶器や貝の柄付きの物があります。お菓子や、お皿、季節などに応じて、菓子切りを選んでみましょう。
〈茶たく〉
茶たくと湯飲みは、おもてなしの席にセットになって出てきますが、この組み合わせが、なかなか難しいのです。茶たくは木でできていますが、木の厚み、木の種類、木目の生かし方、または塗りの種類などによって、さまざまな表情を見せます。
湯飲みにも、陶器と磁器、色合いや柄などの違いがあるだけに、茶たくと湯飲みが、ピッタリ合うと、うれしいものです。